clovers~美少女カルテット~

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今欲しいラノベ

11月1日にスニーカー文庫から刊行される「6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。」が楽しみで、今一番欲しいんですよ。という話は、まあタイトル言ったんで、もうどうでもいいというか、それは置いといて、この人の作品だいぶ個性的で面白いです。

もうホントに個性的で、具体的なこと何も言えてないんだけど、ホントに個性的。

まず、文章がギッチギチで改行がほとんどない。

一番最初の「おにぎりスタッバー」なんて一冊の内に数回しか改行してないんじゃないかってくらいギッチギチ。続編の「ひとくいマンイーター」でようやく普通の本レベルの白さ(それでも、ラノベとしては少ない方かも)

でも不思議と読みやすいんですねこれが、元々カクヨムで公開してたもののようで、横書きの状態で読むとさらにスラスラ読める。

他の公開作品を見る限り、基本地の分多い系みたいですが、結構適時自在に間隔を調整してるようで、作品の内容的にも「おにぎりスタッバー」が特別多く書いてるだけっぽいですね。

第二に内容がカオス

この人の作品どれにも言えるんですけど、基本シュールというか、俯瞰的というか、ちょっと気を抜くと頭が迷子になるような話が多いんですよ。

今日のフォトジェニック~♪みたいなノリで人が死んだと思ったら、何気ない感じで日常が再開されたり、惨殺死体のと横で恋が始まったり、台所にエクスカリバーあったと思ったら、SFじみたノリで魔法少女やったり、ホントに気を抜くと置いてけぼりになる。なのに文章自体は、だいぶゆるーい感じで進んでいくので、気が抜けていく。なんというかスラスラ読んで気づくと迷子になる感覚は、幼稚園児の迷子に似てて本当に気が抜けない。

でもその思考の抜け感が少しリアルというか、今日日ケータイ小説でもここまでぶっ飛ばねぇよってくらい唐突に話が変わる感じが、学生の時代のだらけた感じを的確に表現してくれてて、読んでるコッチも思考がだんだん「それあるー」「ウケルー(棒)」みたいな感じに毒されていくのが少し楽しかったり……。

そんな作品を書いている作者、大澤めぐみさんが出す次の作品の内容は以下

作品紹介

東京に旅立つ日。いつもの駅で、今日は新幹線を待つ。君は見送りに来るだろうか。最後の最後まで、お互いに言えなかったけど、本当に本当に好きだったんだ――とどまることなく進む、一度きりの高校生活。

触れ込みは、鬼才の描く「別れ」の青春物語ということで、どんな内容になるかとても楽しみです。

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