ヘブンズフィール観てきました。……けど
先日誕生日でして、松竹の会員だと千円で映画が見られるクーポンが貰えますので、見にいってきたんですが、月並みな感想として良かったです。画が綺麗でした。と言ってしまえばそれで終わりなんですが、あえてブツクサとボヤいていきたいと思います。
改めて考えると、本当にエロゲしてねぇな
というのも、第1章ってパンフレットのインタビューにもあるんですけど、背景の色や光の使い方や、そこに置いたキャラのも含めた画の空気感が、「空の境界」に寄ってるんですね。
なので全体的に静の雰囲気や陰(淫)な熱量バリバリで行くわけです。
コレが月姫や空の境界なら「よしよし」と笑みを浮かべてガッツポーズをするんですが、ただコレがFateとなると話が変わってきてしまう。
HFといえば、Fateの裏、3√の中でもかなり異質といわれるだけあって、どっちかといえば確かにUBWではなく、空の境界に寄せたのは正解ではあると思うんです。
ただ最初からその雰囲気が漂う事で、桜が心を取り戻す過程や、士郎がこれから失っていく何気無い平穏な日常にまで、何処か不穏な空気を感じてしまいました。
ここまで書いて、でも桜から見たら間違ってないじゃん。というふうに自分でも思ってしまったのですが、おいおいコレは衛宮士郎という少年の物語なんだぜ?
此れは英雄の物語ではない。
そう高潔な騎士として過去に謳われたアーサー王でも無ければ、砕けた末路であるエミヤシロウでもない。今を生きている衛宮士郎という少年の物語としてのHFなんですね。
そして映画も、それを知ってるからこそ平穏な毎日を丁寧に描いているのに、そこまで雰囲気を不穏にしたら、平穏がカケラも残らないじゃないか!と思ったんですが、こうやって書いていると違う視点が見えて来たりするものです。
ココからは結構ネタバレになって来るので、分けて書きたいと思います。